むしろ、何も無いわけでも無い「空」

議会質問後、今回はいつにも増して、空虚感がありますが、虚無に襲われても、空は、何も無いわけではありません。

『ネバーエンディング・ストーリー』より『Happy Flight』http://www.youtube.com/watch?v=j26GMgxU7tA&feature=fvwrel

 

===以下、内尾グラウンドについて、Facebook 上で、私が書いたコメントです。====

今回は、本当に様々な配慮をしながら、事前の交渉を重ねて、重ねて、重ねてきましたが、やはり、本会議場で、行くしかないと判断しました。白装束を着た気持ちで、議場に向かいます。

 

このグラウンドは、やはり、このグラウンドで育てられてきた地域の保護者の方々が、子ども達のために、守ってきたものです。また、守っていくべきものだと思います。確かに、県有地の目的外使用として、極めて稀なケースですが、公が、金銭に換算できないものを守り育ててきたことは、県として、実は誇って良いことだと思います。財政危機であろうとも、子ども達への投資は、惜しんではいけません。わしらの世代が本気にならんで、誰が、子ども達の未来を守るんじゃ。なによりも、思い出は、壊してはいけない・・・そのつながりこそが、伝統であり、文化であり、歴史なのだから。  メガソーラーは、他でもできるのだから・・。

 

今回の一番の問題点は、一方的に決められて、地域や利用者に対して、まったく説明責任が果たされていないことです。

 

私は、候補地選びの手続きにも、瑕疵があったと思います。そもそも、昨年4月の新聞発表でした。どこにも民意が、反映していません。

 

まさにそれですよね、本当に使っているのは、子どもたちです。何が一番大切なのか、何かするときに、説明もできない大人が、子どものことを決めてはいけません。遊び場や思い出を勝手に壊す県をなんで守れるでしょう。それを守れなかった大人をなんで信じられるでしょう。 年齢や地域を越えて、人のつながりを紡いできたグランドをたちきることは、メガソーラーとはいえ、やってはいけないと思います。

 
私もまさに優先順位というものがあると思います。県が勝手にリストアップした候補地を事業者が、事業者にとって使い勝手が良いところから、事業申請していくのは、当然です。 しかし、そもそも、供出すべき土地のその不可避性など全くありません。30年以上現状の形で使われていても 、それを行政の不作為と問題にしていた事実はありません。売却処分土地リストにも、出ていなかったのですから。それが、メガソーラー立地推進で、昨春、急展開しました。東日本大震災の影響で、加速化されたことも否めませんが、それにしても、あまりに唐突であると思います。少なくとも、この件で、県から地域に対する正式な説明が 全くありません。敢えて言えば、昨年の6月県議会で、私が、すぐに苦言を呈したにもかかわらず。

 

確かに、億単位のお金が動く話です。だからこそ、推進競争になっています。晴れのくにが、乗り遅れるわけにはいきませんが、いかにも手続きが、乱暴です。私が、この件をオープンに、展開してこなかったのは、知事選挙への影響を避けるためでした。ただ、候補予定者の方々は、どなたも、一切この件に、関与されていませんので、退陣表明された知事のもとで、白黒つけるべきだと考えるに至りました。

 
岡山ドーム横や内尾グラウンドは、まさに、子ども会の聖地だと思います。そこには、より裾野の広い、多くの子ども達やご家族の代表として、皆様集ってこられます。子ども達の健やかな成長を願う、愛や夢が集う場所です。                                     桃太郎少年合唱団にくださった愛情を思うときに、子どもたちを心から愛された三木行治知事なら、こういう施策を選択されるわけが無いと思います。

桃太郎少年合唱団のように、子ども達のために、50年以上残る仕事を最後に残して欲しいです。チボリもそうですが、子ども達が、大切な思い出を失うことに、無力な大人でいたくもないです。破壊が決まっていた児童会館が、未来科学棟に生まれ変わるように、私は、最後まで絶対に諦めません。

 
先ほど子ども会の方から頂戴した御電話に、久方ぶりに泣けました!明日がどんな日になろうとも、徹底的に戦います!!
デンマークの本当に小さな街に、数日ですが、ホームステイしたことがあります。小さな街並の裏は、小さな湖があって、ちょっと自転車で行けば森がある。十分なんだな、と思いました。狭い日本ですが、すぐに何かをつくってしまいますが、ただただ広い空き地をなぜ残せないのかな、と思います。なんにもないから、なんでもできる。内尾は、ふと見上げれば、ただ青空が広がっている、そんな空間です。子どもたちが、大人になったとき、都会のビル群を見上げて思い出すのが、今も変わらない、ただただ広い、内尾の青空であったら良いな。そう思うのです。

 
私は、野球世代で、本当に好きな風景というのがあります。それは、小2ぐらいの子どもが、ぶかぶかの帽子とユニフォームで、ピカピカのグローブをもって、嬉しそうに、お兄ちゃんたちの後ろをついていっている姿。まだ、キャッチボールも、たどたどしいけれど。その子どもたちの笑顔に、一番力を貰っているのは、大人かもしれません。街中から、子どもの笑顔や歓声が消えてしまえば、そこには、夢も優しさも、なくなってしまいますね。なによりも、大人の元気も、なくなりますね。

 
悲しい答弁でした。しかし、終わっていません。むしろ、始まりです。

 
まさに、ソフトボールでも使われているドーム横空き地も、利用計画が出てくるでしょうから、その意味でも、内尾グラウンドは、重要なものになります。

 
東京には空が無いと誰かが言いましたが、岡山にも、空がなくなってしまいます。空は、思い切り夢を広げるところですから、空き地の「空」は、何も無いという意味ではなくて、子ども達が自由に夢が広げられる場所としての「空」だと思います。それを残せるかどうかですね。

 
正直書いて、今回もきっついす。大人は、いろんなことを言うし、勝手に誤解するし、乗じて潰しにも来るし。でも、子どもたちの笑顔に、基準を置いてます。それが、一番シンプルです。しばらくは、いばらの道は、覚悟しています。ま、そんなもんさ。

 
日本や岡山が沈没しようが、子どもたちがいれば、新しい日本も、岡山も、また生まれるさ!大切なのは、彼らが、愛され守られたことで、それがあれば、彼らも、愛し、守る力を身につけておるでしょう。そのためにも、愛するもののために戦う大人の姿を見せなくては。

 
俺なんか、議員である前に、人間だ。しかも、自慢じゃないが、かなりだらしない人間だ!おまけに、中年太りか、もともとのデブか、もはや分からないだろう。でも、母親や息子からは、誇りに思って欲しいわけではないが、せめて、卑怯な人間だとは、思って欲しくないんだ!それが、親父じゃないか!もっとも、嫁さんから何を言われても、甘んじて受けるぜ! ともに、ともかく頑張りましょう!