農繁期

 小学校6年生から中学2年生までの間、当新田に住んでいました。今の南警察署の場所に、平和町から移った陶器店の配送センターがあり、自宅も転居。丁度、芳泉高校の近所で、庭付きの一軒家に住んだのは、今までで、その時だけです。借家でしたが。 その家は今もあり、下の写真で、田んぼの遥か遥か向こうの方に、見えないほど小さく写っています。       思春期のど真ん中、家業が廃業する前の厳しい時期でしたが、当時飼っていた犬のタローを走り回らせるぐらいの水田の広がりは、実は、今もこんな感じで残っています。       当時、天満屋で開催された『世界のヘビ展』で、カエル15匹で入場料無料というのがあったのですが、ヘビの餌にしようとしたら、あれほどいたカエルが、ぜんぜん採れませんでした。  また、ジュリーの『TOKIO』にあわせて、「とーしーんでーん、ツマクロヨコバイ飛んできてー  とーしんでーん とーしんでんが、空を飛ぶー」と、親友のKに歌っていたのも、その頃です。

 「自転車道をのこのこ行けば 秋の気配に溶け込んでいく たわわに実る稲の穂影に アイスクリームの空袋」などと自作の歌を歌いながら、高校時代に吉備路自転車道をよく行きましたが、私の中の秋の水田の原風景は、実は、このあたりなのであります。  すっかり秋ですね。