愛する自由な母校

 9・11から10年、3・11から半年、台風12号から1週間。重い一日です。

 今朝は、午前6時から、灘崎地区の消防団は、水出し操法訓練大会。あの夏の最中に、先般の台風があったにもかかわらず、実際に放水まで行う訓練。都大曲の友情出場もありましたが、灘崎の男達の心意気です。素直にすごい!!と思います。それにしても、昇る朝日が暑い!というのは、去年も感じましたが、今年も暑かった~。

 さて、航空フェア2011ですが、これはもう、ものすごいことになりました。大渋滞になり、目の前に繰り広げられる空の饗宴に、会場は興奮のるつぼとなったわけですが、まずは、開会式の一こま。 石井知事に、「知事、これ、県は予算1円も出してないですからね!」と申しますと、「良いですね~。民間の力を集めて、会場使用料が取れるかもしれないですね~。」という返し。「いや、予算つけてくださいよぉ・・」。個人的には、こういうウイットに富んだ切り返しは大好きで、きっと知事は、分かってくださっていると思います。そういう方です。

 それでも、世の中には、本当にどうしようもない馬鹿がいるというのも分かりました。何の為にやっているのか基本的にわかっていないという・・・。・・・・それから、私は、どこまでも根に持つタイプですから。これは、はっきり言っておきます。

 いずれにせよ、子ども達の夢のように、風船が青空に広がっていきました。会場の写真は、もうそこらじゅうでアップされると思います。我が家でも、妻子が写真を撮りまくり。

 きっと、多くの子ども達が、空に夢を膨らませて、おそらく普通に、岡南飛行場にやってくるようになるでしょう。来年の航空フェスタを楽しみにしながら、そして、いつか、自分も空に飛び立つんだと誓うようになるでしょう。

 鳥人幸吉の夢は、確かに受け継がれました。航空フェスタ2011大成功おめでとうございます!!

 

 そして、私は、再び、灘崎の敬老会へ。

 

 ここから、岡山市大縦断で、母校・岡山一宮高校へ。昨日今日と銀杏祭です。今日は、体育祭。

 この看板は、私達一期生在学中からあります。もはや予鈴を教室で聞かないのは、確たる伝統なのか。特に理由はなく、なんとなくついているのか・・。

 32期生が入学していますから、1期生など、馬場俊英なら、「高校32年生~」と歌いますよ。

 それにしても、年々後輩達は、明るくなります。一校男子は、イケメンが多いという噂がありますが、これも、まぁ我々1期生からの伝統ですね。ほんまかや?後輩達の元気な姿を見て、嬉しくなります。

 今年は、監査で、他の高校も回りますが、おそらく県立高校の中で、岡山一宮高校が、一番明るいのではないでしょうか。我々の時代と比べて、ここまで弾けることができることに、羨ましくもありますし、素直に良かったなぁと思えます。そして、なにより、基本的に在学中の成績が極めて悪かった1期生としては、決して後輩達の模範になることなどないように、義理張りっこはやめて、これからも、自由にやっていこうと思いました。「俺は自由にする!君たちも、自由にやりたまえ!!」

 ところで、高校時代でなくても、人生の若い時期に、やはり限界を振り切るということは必要だと思います。自動車のガソリンメーターのように、FULLとEMPTYの先には、完全に振り切れるまで、少し余裕があります。それを振り切って、コツンと音がするまで行くべきだと思うのです。特に男は。

 敢えて言えば、FULLとEMPTYの幅が、人生の幅であり、深みです。その容量を上げるのは、若いうちにしかできないことです。どうしても抑圧というのは、必要ですし、逆に、エネルギーを120%まで充填しないと波動砲は、撃てません。

 ただ、自分の子どもには、平穏無事に過ごして欲しいと思うのが親心。しかし、一方で、「男親の息子への責任は、ふいに親父が死んであげること」だとも思います。・・・いろいろ考えるわけです。

 有志でお祭りがあるので、聖園子どもの家に寄って、月参り。今日の体験談は。ずしっと来ました。

 そして、本日は、「早稲田大学鎌田薫新総長ご就任、及び大隈重信初代総長来岡100年記念としての支部総会・講演会・懇親会」と早稲田Bにとっての一大行事。

 浪人時代に、日本の私学文系の偏差値トップを突破するという勉強においては自分の中の振り切り方で行った早稲田ですが、じゃあキャンパスに何かあったのかというと、なんなのか?当時の政経学部政治学科は、卒論すら書かない私のような「ゼミ無しっ子」も多くいましたから、特に、特定の教授に薫陶を受けた覚えもない。あげく学費値上げ反対運動で、卒業試験は中止で、レポート提出で、オール可。卒業式に行ってもいないので、卒業した実感もありません。

 それでも、バブル絶頂期で、いくらでも就職できたような時代。失意のまま帰岡し、私の中では、20歳から26歳の黄金の青春時代が、どす黒い暗黒期として人生が欠落しているようですらあります。振り返っても、東京の4年間が、楽しかったとか、戻りたいとか、全く思いません。

 むしろ恨んでも良いような「早稲田」をかくも愛するというのは、なんなのか?要は、特定の建物やカリキュラムや人物を敬愛しているのではないことは明らかですし、呼べど戻らぬ青春時代に郷愁を感じているわけでも一切ありません。つまりは、「早稲田」という生き方なんだと思います。したがって、それは、生涯卒業できるものでもない、常に「ing 」です。自己実現と同義かもしれませんから、学生時代の通学時期を指すわけでもないです。

 早稲田にとって、大切なことは、他の誰かの価値観ではなく、自分の中の価値観で、振り切ることなんだと思います。他人がなんと言おうが、端から見たらどんなに無様な生き様でも死に様でも、そんなこたぁどうだって良い、月並みな言葉で言えば、自分らしく誇り高く振り切って生きられれば、何をしようが、どう生きようが、それで良いんだよ。人生というのは、そういうもんなんだ。現実大肯定。よっぽど良いことも、よっぽど悪いこともしそうですが・・・・・多分、どんな時代であろうと、たとえ世界の果てだろうと宇宙の果てだろうと、雑草のように、早稲田は生きていくと思います。

 ・・・しかし、早稲田の人って、本当に個性が強いですね。でも、それでいいのだ!!それが人間というものなのだ。

 そして、大切なことは、自由は、つまりは、何がどうなろうとも、時代や人のせいにしないということです。自ら切り開くなら、自由な人生自己責任です。・・・・・とはいうものの、気張ったところで、高い学費を出してくれた親の恩がわかるのは、自分が親になった時ですね・・・。やっぱり無駄にはできんがな。

 夜に会合に行ったものの、それにしても、今日は、精神的にも、肉体的にも、もうヘトヘトになりました。

 The Beatles=『 A Hard Day’s Night』 http://www.youtube.com/watch?v=vtZ2ALFuPeQ