災害派遣要請をしたのなら・・・

 今朝11日の山陽新聞を読むと、いわゆる津波の想定が変わることで、最大4・7mとなれば、まさに、液状化で土台が崩れた児島湾締め切り堤防突破?抜本的に、基本的な計画や防災体制の確立のあり方を見直す必要があります。

 ところで、なによりも、玉野の石島の火事は、まさに県土が燃えている状態で、地元の方々や消火活動に当たっていただいている方々を思うと、胸が痛むし、己のもどかしさも感じています。

 ところで、一昨日、三光荘のビアガーデンの記述に、「知事ご一行の姿もありました。」と、このブログにも書いておりますが、悪意も善意もなく、むしろ微笑ましい風景として、なんとなく書きました。知事の後援会事務所スタッフの方々の懇親会のようで、知事ご夫妻でおられたので、お忙しい中でも、たまには、こういう気の置けない方々との楽しい時間もあって、良いことだなぁ、と単純に、思っておりました。

 ただ、私が、顧問をさせていただいている会は、県の財政危機宣言以降、行財政構造改革の直撃を受けて、極めて厳しい状態になっているので、「知事には、こちらには、回られないほうが良いですよ。」と、スタッフの方に、申し上げておりましたが・・・。私も、ウーロン茶で、おとなしく過ごしておりました。個人的には、ワイワイと言いながら、笑える状況ではなかったのです。

 しかし、このとき、石島は、燃えていたのです。なにより、全38世帯、103人に避難勧告が出ました。しかも、早くから県の消防防災ヘリコプターも出動しており、午後7時半、玉野市の要請を受けて、県から、自衛隊に、災害派遣要請がされた、まさにその時間です。だいたい、香川県知事に遅れた形で、陸上自衛隊に、要請したのは誰なのか???そもそもが、対岸の火事ではなく、同じ島内部で、南側が、無人の香川県直島町「井島(いしま)」で、北側が、有人の岡山県玉野市「石島(いしま)」であり、香川側の井島から、岡山側の石島に、火の手が迫り、県境を越えて、延焼したのです。

 確かに、知事ご夫妻もおられて、別室で、歓声も上がっていましたし、その時は、全く何も感じておりませんでしたが、振り返って考えると、本庁や公社の真横ではありますが、あれで良いのかな?あれは、待機とは言わないだろう?と、素朴な疑問を今は、持っています。乾燥していて、山火事が拡大した想定外の事態といえばそれまでですが、それでは許されないのが、今回の東日本大震災の教訓ですし、今、防災計画の見直しをしている真っ只中です。危機管理として、どうなのか?消防はじめ関係の方々のたいへんなご努力で、まさに不幸中の幸いで、人家には延焼せず、怪我人も出なかったと聞いてはいますが、結果として、島の9割が燃え、そして、3日目の今日まで、県知事から玉野市への労いがなかったのですから。

 あの夜、全く情報を持っていなかった私も、議員としてかなり問題ですが、仲間内で怪気炎を上げている時間に、香川県と県境を島内に持つ島が、激しく燃えていることは、知事が、ご存じないはずがないと思うのですが・・・・。少なくとも、災害派遣要請をしたならば、もはや平時ではないでしょう・・・。ただの火事ではありません。

 正直なところ、これで、岡山県災害対策は、大丈夫なのか?たいへんな疑問を感じています。

 なお、当局の御指摘も頂き、一部加筆修正しました。文章の抹消も考えましたが、事実は事実です。