10月5日(水) 台風通過中
夕方6時現在、少しずつ風が強くなってきました。以前なら、満潮時に向けて、真夜中でも、一日中でも、危険が予想される地域をびしょ濡れになって走り回っていました。今宵それは、できそうもありません。不思議なことに、まるで、岡山市南部を避けるように、近年大きな台風が来ていません。台風も、不思議なほど、進路をそらして行きます。
ただ、平成10年、16年、23年と大型の被害が出て、早晩、大きな被害が出る台風が直撃しても、なんら不思議はないと強く感じます。
【あまりにも防災上の課題が多いのに・・ ハイ・ヌーン】
南に移ってきて、最初に私がやらなくてはいけないことは、ファーマーズマーケット・サウスビレッジを残すことでした。そのためには、どうしても、農林水産委員長にならなくてはいけないとポストを取りに行きました。私自身も、岡山市と直接折衝もし、結果的には、岡山市への無償譲渡(もっとも岡山市の希望で、1億円以上かけて、内部を修繕、回収しました。)となり、岡山市サウスビレッジとなって、うまく活用されています。
また、かねてから気になっていた岡南飛行場ですが、ご地元とも相談し、派手でなくても息の長いイベントをということで、管理事務所となかなか難しい予算調整などしながら、おまつりは、毎年続いています。
それから、早々に奥迫川の大山桜を守るために、樹木医を派遣するとか、藤田や呑海寺の信号機を設置するとか、児嶋湖流域一斉清掃に新橋会場増設とか、他にも、そういうことはいろいろあったと思います。
ただ、私が、日々悩み、忙殺されたのは、地域の防災対策でした。特に平成23年台風の影響はすさまじく、なにから手をつけていいのかわからないぐらい、同時多発で、問題が積み上がりました。
以下、思い出すままに、ざっくりと、私自身が、着手したり、要は、関わってきたところです。
- 相引の海岸への自動車立ち入り禁止の杭建ておよび港の一部回収。
- 西米崎の堤防の大規模改修
- 米崎の土砂崩れ対応
- 向小串の堤防回収
- 小串港回収
- 阿津の大規模海岸回収鵜
- 宮浦のパラペット工法による堤防嵩上げ
- 飽浦のため池口回収
- 飽浦の長谷川の河川改修および河口部の整備
- 奥迫川の迫川大池の防災利用
- 奥迫川から迫川までの宮川の回収
- 迫川のJR宇野線下からの宮川の浚渫
- 30号線に向けて、宮川の両岸のパラペット工法による嵩上げ
- 彦崎のJR宇野線下の前川の掘り下げ
- 高崎土地改良区内におけるあれこれ
- 郷内川浚渫
- 紅陽台と倉敷川の間の伐採
- 倉敷川拡幅の推進
- 大曲地域の倉敷川堤防回収
- 三連樋門およびその周辺整備
- 都地域の倉敷川堤防の水漏れ対策
- 浦安西排水機場の強化
- 浦安の農業用水の浚渫、藻刈りの市への働きかけ。
- 足守川の堤防決壊場所の緊急対応。
- 足守川堤防整備。
- 笹が瀬川新保港周辺改修
- 大福の笹が瀬川河川敷の樹木伐採
これらは、一見、シンプルそうですが、実は、市との折衝や農林と土木の調整など、事がどんどんややこしくなり、地元説明会を来る返しても紛糾。おそらく、県管理時代から、道路の拡幅と一緒に要請されていた宮浦のパラペット工法による堤防嵩上げなどは、地元に喜んで頂けるものになったとは思いません。
これに加えて、藤田パイプライン整備の国との折衝、例の内尾メガソーラー問題など大難問が噴出します。より北の地域の方からは、「政令市の県議会議員やこ、いりゃぁせまぁ」と言われていましたが、事務所に立ち寄る暇もないぐらいドタバタしていました。
しかし、概して、こういう仕事は、地域の方は、覚えていないものですし、どんどん忘れられるものです。多分、地域のイベントごとに小まめに顔を出しまくって親近感を持っていただく方が、選挙には遥かに良いのかもしれません。ただ、個人的には、何十年も動いていなかったものが動き出すして、素直に感謝される喜びを大切にしたいです。
それにしても、地域の課題は、こんなものではありません。
最大の課題である児島湾締め切り堤防の安全性の問題。このあたりは、平成23年12月14日の私の一般質問は、我ながら見事にまとまっていると思います。
それに加えて、土砂災害について。広島の土砂災害のあった地域と児島半島は、花崗岩地質で同じであるということです。さらに、ゲリラ豪雨。1時間当たり100㎜の集中豪雨があれば、岡山市内中心部は、壊滅的な打撃を受ける可能性があります。さらに、台風でなく、南海トラフ地震なら・・・そういう課題を今後どうするのか。これらは、誰かが、背負わねばなりません。 笑っていられることは、なにもありません。
もう少し、大切にしてくれれば良かったのに・・・。
『HIGH NOON』