議決した責任

 今朝、玄関を出ると、アブラゼミが、ひっくり返っていました。新聞配達をしていた頃の私の経験から申しますと、思い切り蹴飛ばすと、たいがいのセミは、蘇ります。その際、ジージー鳴いて旋回して飛び回るセミが多いので、圧倒的にオスが多かったように思いますし、クマゼミを蹴った記憶はありませんので、夜に、力尽きるまで電灯の周りを飛び回るのは、アブラゼミのように思います。もちりん、定説ではありません。

 旭川ハイウエーから、昨夜は、美しく花火が舞った空。考えてみれば、この不景気に、一瞬一瞬で消えてしまう花火で、街を盛り上げようと、花火大会に協賛して下さった企業や、設営、運営してくださった方々には、本当に感謝感謝です。そもそも花火大会があることが、当たり前のことではないですから。多くの市民の皆様から、「ありがとう」の一言があってしかるべきなのに・・・翌朝に残るのは・・・ゴミ。今日は旭川の一斉清掃です。

 京橋朝市は、昨夜の余韻があるような賑わい。朝っぱらから、浴衣を着たカップルがいたりするのですが・・・。これも花火大会の余韻かしら・・・。

 さて、ライオンズクラブのアクティビティで、一斉清掃の集合場所に近いこともあり、いつも通りに、後楽園の駐車場へ・・・。

 私は、今朝は、無料であるものと思っていました。午前8時半まで無料という対応で、おそらく済んでいたのですから。ボランティアで、後楽園周辺の清掃に来られた方から、駐車料金を徴収するのか???これは明らかに、減免の対象だと思います。瞬間、「これは、まずいことにならないかな?」と、思いました。

 いつものように、ここに停めたのも、間違いでした。河川敷ですが、駐車場法の適用を受けるために、砂利で、区切られている駐車場ですが、もとより、国の土地ではあります。ここを県が有料化した形です。

 久方ぶりに見た気がする後楽園地先にある「水辺のももくん」の像。岡山市政100周年記念で、平成元年(1989年)に設置されたもので、後楽園築庭300年を記念し、岡山中央LC、丸の内LCさんらの寄贈で、周辺に公園が整備されました。県民の皆様の認知度が、いかほどのものなのか?ちょっと気になります。

 コペンハーゲンの人魚姫の像を見た時は、そのロケーションにがっかりしましたが、「水辺のももくん」は、岡山においては、最高の場所にあります。桂浜の坂本竜馬の像ではないですが、ここに来なければ、岡山に来たことにはなりませんという名所にしたいものです。少なくとも、後楽園に来られた方は、当然のように、足を伸ばす場所であるべき風景です。

 個人的には、ここから対岸に、浮き橋を浮かべたいという夢があります。それは、ごっついものではなくて、烏城へのショートカット、かつ、揺ら揺らのスリルを味わえる観光資源として。いずれにせよ、今のままでは、もったいないです。

 さて、その後、後楽園史上最悪の渋滞が発生しました。7月1日の駐車場有料化から、このことは予想できたことです。また、昨夜の幻想庭園も、閉園の午後9時半から、駐車場が空になるまで、1時間も、かかったのです。財政危機宣言後の歳入確保対策として導入された駐車場料金有料化が、県民の皆様に与えた実害ということでは、ファジの試合時の総合グラウンドの駐車場と同じ問題です。

 今回は、キャッスルマラソンと重なってはいますが、これは、毎年のこと。問題が、駐車場有料化、あるいは、運用の仕方にあることは、火を見るよりも明らかです。杓子定規に、いつも通りにではなく、もっとやり方があったのではないか・・・。

 しかし、そうは言っても、議決をしたのは議会です。我々の責任です。

 花火大会、さらに、その後の清掃で中心的に動いていただいている商工会議所はじめ関係の方々や、夏の風物詩となっているキャッスルマラソンの関係の方々、あるいは、そうは言っても、条例で縛りをかけられた中で管理運営している管理事務所の方々、さらには、駐車場の管理会社の方々・・・御迷惑をお掛けいたしまして、本当に申し訳ありません。

 運用上の問題もあるかもしれませんが、7月1日の駐車場料金有料後に、入場者減少、渋滞発生という事態については、予測可能であったと思います。にもかかわらず、これに疑問を呈さず、執行部の提案をみすみす通してしまった議会の責任、とりわけ、地元議員である我々の責任は、極めて重いです。私も、「今日は、お金取っちゃ、おえまぁ」と、端から、てっきり減免だと思っていたというのが事実です。そのぐらい認識が甘かった自分を恥じています。

 私が駐車場を出るまで、1時間半かかりました。身をもって体験したからには、なんとしても、是正します。また、はっきりしていることは、来年度以降、一斉清掃も、キャッスルマラソンも、中止になっては絶対にいけないということです。さらに、地域や地元住民の使い勝手が悪いということは、他県からのお客さんにとっても、良いわけがないだろうということです。

 私達の愛する後楽園。議会では、何度も、何度も、何度も、課題を取り上げてまいりましたが、この施策、運用が本当に正しいのか、改めて問い直します。