8月4日(木) 多分、だれも惜しまない「もんげー!岡山」

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今朝の朝日新聞より。今後、県のPRは、「もんげー」から「晴れの国おかやま」を全面に。これは、2年前の9月定例会で、本会議で、唯一、「もんげー」に反対した私の提言そのものです。知事選挙前の見直しは、評価したいです。
県庁職員の方々は、「もんげー岡山」の胸バッチは、どうするのかな。
それにしても、今まで、県立児童会館(現サイピア)取り壊し、内尾メガソーラー誘致、出石県有地売却など、単独で一度動き出した行政施策に真っ向反対ということをやってきました。しかし、不可逆性とでもいおうか、なかなか止まらず、こちらが、常にボロボロになってきました。
今回も、行くとこまで行ってしまった感があります。映画とのタイアップなど、私には、ヤケに見えました。

今日も暑くなりそうですが、やはり、「晴れの国おかやま」が上品で良いかと思います。
それでも、ある意味、岡山は平和だな~。

 

<fbコメントより>

桃太郎まで引くのは、どうかと思います。これがまた、行政なのですが。

この調子なら、5年ぐらい先には、ももっち と うらっち が、結婚できると思います。

室戸岬だろうが、四万十川だろうが、「リョーマの休日」に、あまりに知事が出られているのは、気になっていましたが、「高知家」というコンセプトは素晴らしいと他県からは見えます。  問題は、一定の効果があったとはいうものの、どんな効果が、どれだけというのが、測れないということですね。

野田屋町の岡ビル前遊園地では、確かに、私は、もんげーは、使っておりましたが、あんごー と同じぐらい 美しい言葉ではありませんでした。面白い言葉と思った方は、多分、「あめぇは、あんごーか!!」と言われたことがない上品な暮らしをされていた方だと思います。

年度途中でもあり、やはり、方向転換とみるべきだと思います。ディスティネーションキャンペーンや瀬戸内国際芸術祭に、間に合っていないのが、本当い悲しいです。6月22日開催の国土交通省と岡山県主催の『土砂災害防止「全国の集い」in 岡山』のサブタイトルが、「いつかはくる!もんげー土砂災害」というのは、象徴的にまずかったです。

努力の方向性は完全に間違っていましたが、なにかPRしなくてはいけないという意志は感じていました。極端に逆に振れてしまうのが、行政の特徴でもあるので、何もしなくなるのが、一番怖いです。代理店というよりも、県民全員で考えようという、手法の問題だったと思います。

私が一番恐れているのは、もんげー!と桃太郎は、全く関係ないのですし、桃太郎は、PR戦略の見直しで展開が望めるのに、「晴れの国おかやま」に全てが収斂されてしまうことです。

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平成26年9月25日9月定例県議会より 会議録抜粋
<36番(佐藤真治君)>
失礼します。今回は大変に質問が多いので,流々行かさせていただきたいと思よんですが,さて本当はこの質問,したくない質問なんですが,こうした中,今回あえて言うと,勝手に決められた岡山県のキャッチフレーズ,誇り高き文化の薫りが余りしない「もんげー岡山!」でございますが,はっきり申し上げてその内容も,あるいは決め方も完全な私は岡山県のイメージダウンで,岡山県の歴史や文化,県民の皆様に対する冒涜ではないかなというふうに感じることすらございます。
国体にも使用した「晴れの国おかやま」という誇るべきフレーズがあるのに,あるいは教育再生,産業振興で成果も出ていない状況で,私自身どれだけ多くの方々から,やっちもねえことに税金使うなとお叱りをいただいたか。ESDに関する国際会議にしても,イオンモールにしても,マラソンにしても,頑張る学校応援事業にしても,岡山市との連携が最も必要な時期に,目先のこうしたにぎやかしで何を考えているのかという声もあったり,また今まだロケが行われておりますが,「でーれーガールズ」にまさにでーれーでございますから,水を差すようなタイミングだった。
ましてや首都圏在住の知人の評価が極めて低く,都会で瞬間,これは笑われて終わりじゃろうというふうな評価がございます。何よりも、うったてから違っとるんじゃないか,最初からある種のマーケティング調査をして,もんげーが1位になることを前提に広告戦略を組んだとしか考えられません。
もんげーに決めて準備をしながらアンケートの形をとったこと自体,民主主義のルールや県民の皆様に対する行政手法として問題があると思います。
先々週の火曜日にアンケートを開始して,先週火曜日にもうポスターや音楽が発表される,こんなやり方なら都合のよいように民意を聞いたふりだけをして,行政の思惑でやりたい放題じゃないか。まさに確信犯とも言えるようなかなり危険な行政手法で,私は大問題だと思います。
逆に言うと,これによって県がこれから行うアンケート調査やパブリックコメント自体の信用性を失わせとるんじゃないかという気がします。おそらく話題性など費用対効果があったとデータは公表されることでしょうが,しかし,愛情や誇りはそうした数字ではかることはできません。むしろ今回は我々は失うもののほうがはるかに大きいと思います。
「もんげー」がはやってる妖怪ウォッチや,あるいは大河ドラマに便乗したと,少なからず岡山県民は全国から笑われることになる。笑われているわけでありますが,それで話題になったと喜べるほど私は岡山県に対する愛情や誇りがないわけではありません。本当に情けない気持ちがいたしております。改めて伺います。この「もんげー岡山!」のためにどれだけの公費が投入されたか,撮影開始時期を含めてもんげーと誰が何人でいつ決めたのか,今後もこうして民意をつくっていくためにアンケート調査やパブリックコメントを活用するのか。
加えて,単純にこのキャッチフレーズを選ぶこと自体,笑われようが,これが岡山が有名になればよいんだと思うこと自体が,あるいは御自身が何かこれで演じられること自体が恥ずかしく思われないですか。それを恥ずかしいと思う県民の皆様に,「もんげー」やポスターについて,例えば他県の方々に説明する責任を課す覚悟について,またこういったある種軽い岡山県の全国アピールを県民の皆様が本当に知事に望んでいると思っておられるか,その御認識についてあわせてお聞かせください。
また,「もんげー部」という部活動をされるのは御自由でございますが,岡山が誇る「晴れの国おかやま」,これは我々に定着している誇り高い言葉だと思います。そして,美しい言葉でもある。あるいはこうした「晴れの国おかや」まという言葉をフリーに使えるようにする,あるいはロゴ自体も活用できるというほうがはるかに多くの県民の皆様に誇りを持って岡山県をアピールする気持ちを強く持っていただき,あるいはビジネス的にもメリットもあると思いますが,御認識をお知らせください。
<知事(伊原木隆太君)>
お答えいたします。
 県のキャッチフレーズについての御質問であります。
まず,費用等についてでありますが,動画の制作や新PRサイトの構築費用など約1,400万円であり,7月に組織として企画を決定し,8月初旬から撮影を開始いたしました。また,今回のアンケートは新たなキャンペーンに関心を集め,本編動画への期待を盛り上げるため,その予告の意味を込めて実施したものであり,本来の行政手法としてのアンケート調査やパブリックコメントについては,今後も適切に実施してまいります。
 次に,認識についてでありますが,もんげーという言葉はインパクトのある愛すべき岡山弁の一つであり,岡山の言葉で岡山を売り込むことは決して恥ずかしいことではないと考えております。
また,本県の魅力をしっかりと全国に発信することが県民の期待に沿うことであると認識しております。
 次に,「晴れの国おかやま」のフレーズ使用等についてでありますが,晴れの国という言葉は平成元年の使用開始以来,多くの方々に親しまれており,特にロゴを定めることなく,自由にアレンジしながら,行政,民間を問わず御使用いただいており,今後とも,岡山のよいイメージを伝える言葉として広く御活用いただきたいと考えております。
 以上でございます。

<36番(佐藤真治君)>
 この「もんげー岡山!」という言葉,これはもう感覚の違いもあるかもしれませんが,私自身も小学校6年生まで岡山市の野田屋町という岡ビルの遊園地の前で住んでおりました。もんげー,でーれー,ぼっけー,でーれー使うた言葉でございますけれども,ただ私は岡山県人として,もちろん岡山弁に対する誇りも愛情も持っている。
 ただ,やっぱりこれはPRするときのAIDMAの法則というのがあると思いますけれども,まずアテンションということで注目を集める,これは大切なことだと思います。ただ,今PR戦略として,例えばネット上であえて言うと自虐だとか自滅とか言えば,もうこれがネットで炎上してもええんだと,一か八かで盛り上げるというやり方はあると思います。ただ,最終最後,これは最後にやらにゃいけんことは,アクション,アテンションからアクションということで,最後は岡山県に他県の方にお越しいただかなくっちゃいけない。
  そして,例えば物産を手にしたら,岡山県の物産はいいなというふうな感じでアクションを起こしていただかにゃいけんということで,アテンションとすれば,自虐的にはこれ成功してると思いませんが,仮にしたとしても,そのことが岡山県の本当にPR戦略に結びつくかどうか,そして何よりも広島県,あるいは香川県,うどん県や,あるいは「おしい!広島県」,これは知事みずからがポスターに出るようなことは余りされておりません。その中で本当に今1月からアニメ放送が始まったもんげーという言葉を使う妖怪ウォッチのそれに便乗してと知事ははっきりおっしゃられておりますけれども,これは本当に来年まで続く言葉なのかどうか,そして決して宇梶さんを批判するわけではありませんが,PRポスターに使われてる方が清水宗治公を演じられた方,しかしもう大河ドラマの中では亡くなっとるぞということで,今後出てこられることはないと思いますが,こうした方が岡山の代表だとしてPRに出ておられる。それを岡山県民が東京に行って,皆さんもんげーって言うんですかと,説明をせにゃいけん。何で宇梶さんなんですか,説明をせにゃいけん。そして,それに対してこれは岡山県民として誇りを持っていて,ぜひ,じゃから岡山県に来てください,岡山の物産を買ってください,そのように言える,そうしたPRになってますか。
 AIDMAの法則から見てどうでしょうか。その感覚をちょっとお伺いしたいんですが。アテンションはいい。アクションまで行きますか,これで。
<知事(伊原木隆太君) >
 AIDMAの法則に照らして,これが賢いやり方なのかという質問に対してお答えをいたします。
 AIDMA,私もマーケティングを勉強しましたので,少しずつ皆さんに関心を持ってもらって,最後,行動につなげるということは非常に大切であろうと思っております。どういうPRを展開していくのか,何が正解なのかなかなかわからない中でいろいろ試しているわけでありますけれども,岡山県,これまで予算もなかなか厳しかったということもあったと思いますけれども,愛着度ですとか,認知度が40位台で低迷をしている。今現状がよくないということは,これまでどおりのやり方をさらに数年間続けてもなかなかうまくいかないであろうということが容易に予測されますので,これまでと違うことをしなければいけないと考えております。それが必ず当たるかどうかはわかりません。いろいろなやり方を試すべきであろうと考えております。いろいろ試す中で改善を加えながら,認知度,愛着度を高めてまいりたいと存じます。
 以上でございます。