エビは単体で勝負している。

 

 本当に珍しく、昨夜、一昨夜と地域の方々と懇談で飲酒という機会があったのですが、酔うと、間違いなく「エビ、エビ」と言っていることは自覚しております。

 昔、人生に思い悩んでいた頃(それは、ほぼいつもですが)、単体のものが食べられない時期がありました。特に、魚は、それがチリメンジャコであれ、メバルであれ、目がついている一尾ですと、完全にアウトでした。目が合うと、なぜ無価値な自分が、こんな生き物を食べられるのか?と・・・・。悩んでたなぁ・・・。でも、普通なら、もっと痩せそうなもんだがな・・・。

 つくづく思いますが、食材として、動物系ですと、肉などは、概して部分ですし、刺身など、あくまで一部ですが、多くの場合、エビは、一匹丸ごと、単体で勝負を仕掛けてきます。アミやチリメンジャコのように、集団ではきません。弁当などの中で、一匹で全身でぶつかってきているのは、エビだけの場合が多いです。他は、せいぜい体の一部です。

 ある意味、エビは、己の全てをさらけ出している、「貴方だけに食べられちゃいます~」という、人に食われる態度が違います。ここに、男として、エビの気概を感じるわけです。「お前は、そこまでやるんか・・・エビ・・・」と、エビの姿勢には、涙が出ます。まさに、捨て身でかかってきた相手です。人として、エビをきっちり受けとめるべきです。皆様、エビのことをどのようにお考えですか・・?

 もしも、私が、エビを食べなければ、そのエビは、なんのために生まれてきたのか?ということになってしまいます。「せめて、食うたれや」と。したがって、「ともかく、エビは、食べてくれ。絶対に残さないでくれ。」と、私は、まわりに懇願し、「食べないのなら、わしにくれ」と、お願いしているわけです。変なデブに隣で酔われて、「エビだけは、食ってくれ」・・・うーん、嫌な酒だなぁ・・・。

 息子には、酔って帰ってきた親父が、「エビ~エビ~」と言っているのが、かなりおかしかったようですが、エビのように全力全身で勝負する、それが男の生き様、あるいは、死に様だと思うのです。勝負に行く時は、決して徒党を組まず、一番強い相手と刺し違えに行くのが、私の流儀でもあります。

 かっぱえびせんは、胡坐で良いですが、志満秀のえびせんべいは、正座をして食べるべきです。

  スキマスイッチ=『全力少年』 http://www.youtube.com/watch?v=IvDTkTKi5pA&ob=av2e

    とある祭りの、とある場所にある、全力で頑張っている少年。このトリトンは、かなりレア!!