11月5日(金) せっかくの鹿児島なので 川内駅へ

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≪肥薩おれんじ鉄道≫

肥薩おれんじ鉄道株式会社は、九州新幹線新八代 – 鹿児島中央間の開業に伴い、九州旅客鉄道(JR九州)から経営移管された元の鹿児島本線八代 – 川内間の運営を行っている、熊本県や鹿児島県などの沿線自治体および日本貨物鉄道(JR貨物)が出資する第三セクター方式の鉄道会社である。本社は、熊本県八代市萩原町一丁目1番1号にある。

いわゆる私鉄としては路線延長が九州で最も長い。2006年に第三セクター最長であった北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線が廃止されたため第三セクター鉄道としては最長の路線となった。しかし、2010年12月4日に東北本線八戸 – 青森間が東日本旅客鉄道(JR東日本)から青い森鉄道に移管されて青い森鉄道線目時 – 青森間の営業距離が121.9kmとなり、肥薩おれんじ鉄道線は日本最長の第三セクター鉄道路線の座を明け渡した。

開業時から、九州新幹線接続と沿線の高校への利便性のために自社線内以外にJR鹿児島本線新八代駅 – 八代駅間と川内駅 – 隈之城駅間に乗り入れ運転している。並行在来線から転換された第三セクター鉄道では唯一県庁所在地(熊本市・鹿児島市)に直通しない鉄道だったが、2008年のダイヤ改正から土曜日・日曜日などの休日のみ出水駅から熊本駅を結ぶ快速列車「スーパーおれんじ」と鹿児島中央駅を結ぶ快速列車「オーシャンライナーさつま」が新設され、県庁所在地駅の熊本駅と鹿児島中央駅に乗り入れることになった。なお、上りの鹿児島中央駅発新八代駅行き「オーシャンライナーさつま4号」は肥薩おれんじ鉄道経由の列車では最長の169.0kmの距離を走り、鹿児島中央駅 – 阿久根駅間は快速運転で阿久根駅 – 新八代駅間は各駅に停車する。さらに観光客や沿線地元客誘致の強化のために2013年3月24日から新八代駅 – 川内駅間で観光列車「おれんじ食堂」、同年8月8日からは出水駅 – 八代駅または出水駅 – 川内駅間で「おれんじカフェ」の運行を開始し、「おれんじ食堂」は金曜日・土曜日・日曜日・祝祭日などを中心に、「おれんじカフェ」は貸切専用として運行されている。2015年3月14日のダイヤ改正では土休祝日に平均時速35km/hで走行する「ゆうゆうトレイン」や、平日に車両、乗務員をレンタルして自由に列車を走らせる「ドリームトレイン(列車レンタル)」の運行を、さらに7月21日からは参加者が実際にダイヤ作成の講習を受けてダイヤを作成して列車を走らせる「マイトレイン・鉄道教室」の販売、運行を開始した。

2004年3月にJR九州から経営分離され、第三セクター方式の鉄道として再出発した肥薩おれんじ鉄道だが、営業距離が長い割に沿線人口が少ない地域が多くて沿線道路も発達しているため、開業11年目の2015年現在も依然として経営は厳しい状況である。開業当初の計画では初代社長の嶋津忠裕の陣頭指揮の下で初期投資費用や人件費を極力抑えるためにJR九州時代の線路や施設をなるべくそのまま使い、社員も自社社員を必要最小限に止めてJR九州の出向社員やNPO法人団体の起用を中心とした「徹底した節約と現状維持」の運営方式で2013年度中に黒字決算にする予定であった。

しかし、開業2年目の2005年度決算で大幅な赤字に転落して早々に経営安定基金の切り崩しを行うなど、早くも経営危機を迎えている。さらに沿線産業の空洞化、少子高齢化による沿線人口の減少、自動車の普及や国道3号線、南九州西回り自動車道日奈久IC – 芦北IC間の部分開通など高速道路の整備が進み、2004年の開業時には年間188万人(収入額5億2300万円)だった利用者数が、6年後の2010年には37万人減の年間151万人(収入額3億9200万円)にまで落ち込んでしまい、収入全体も8億円に対して支出額は10億円と2億円もの赤字を抱えて経営悪化に繋がっている。2010年の収入の内訳は定期が78.8%、定期外が21.2%で通学客が約7割、観光客が2割を占めており、沿線住民の利用客はわずか1割程度と通学客や観光客に依存せざるを得ない状況になっている。

2016年4月よりJR九州の豪華観光寝台列車(クルーズトレイン)「ななつ星in九州」の乗り入れ開始が正式決定し、当社や沿線にとって明るいニュースとなった。現在は肥薩線を経由するルートをおれんじ鉄道経由に変更すると言うもので、九州全体を回る3泊4日コースに組み込まれる。16:20頃に川内駅を出発し、薩摩高城駅や水俣駅など主要駅に停車して観光案内を行ったり夕食を摂り、22:15頃に八代駅に到着するダイヤが予定されている。

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※川内原子力発電所は、鹿児島県薩摩川内市久見崎町にある九州電力の加圧水型の原子力発電所。九州電力としては玄海原子力発電所に次ぐ2か所目の原子力発電所である。九州電力は現在、3号  機の増設に向けた手続きを行っている。略称は川内原発。2015年8月11日、1号機が臨界に達し、再稼働した。川内原発の再稼働は、2011年3月の東京電力・福島第一原発の事故を受けて発足した原子力規制委員会が2013年7月に施行した新規制基準に基づく審査をクリアした原発運転再開の第1号であり、大きな社会的注目を集めることになった。

 

 

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