教育再生できているのか
風の強い台風一過の朝。モーニングセミナーの前に、全国学力テストの成績を見て愕然とします。中学になって、格差や問題が助長され、しかも、固定化しているのではないか?対処療法が効かないほど、やはり根が深いです。息子も中学3年生・・・。教職員の不祥事が相次ぐなかで、教育再生ができていると言えるでしょうか?
問題は、今年の中3は、小6のときに、全国42位の成績だった学年ですが、教育再生を言われたこの3年間に、中学教育で、是正がなされなかったと見るしかないということです。議会で、たびたび経済格差の是正や発達障害支援を申し上げてきましたが、根本問題に踏み込めていないということだと思います。
また、教育再生と少年非行の問題は、裏腹で、なおかつ、岡山の10年先を担っていく人材に起きていることで、やはり、明るく楽しい話題ではないのが残念です
私は、偏差値と人間性が比例しているとは全く思いません。
私は、体を張って、弱い者を守るために、敢えて強い者に立ち向かう「桃太郎魂」こそ理想とし、総合的な人間力を切切磋琢磨して育てるために何ができるか考えるべきだと思います。ただしかし、経済的な格差、どこに生まれたかで、子ども達の未来に決定的な影響を与えてしまう状況、さらに、発達障害への対応など、そもそも前提条件が整っていないことを危惧するものです。
一方で、『男はつらいよ』の寅さんと満男の会話も、あるべき形だろうと思います。実際そうではないけれど・・・
満男 「じゃ、何のために勉強するのかな?」 寅 「え、そういう難しい事は聞くなって言ったろう。つまり、あれだよ、ほら、人間長い間生きてりゃいろんな事にぶつかるだろう。な、そんな時、俺みてえに勉強してない奴は、この振ったサイコロの出た目で決めるとか、その時の気分で決めるよりしょうがないな。 ところが、勉強した奴は自分の頭で、きちんと筋道を立てて、はて、こういう時はどうしたらいいかな、と考える事が出来るんだ。 だからみんな大学行くんじゃないか、そうだろう。」
象徴的には、県立や私立の中高一貫校がありますが、建学の精神に基づく私学については、否定すべきものは無いのですが、問題は、県立中学校が、市立中学校に与えている影響です。少なくとも、塾にいける環境が無ければ、中学受験はできません。ある意味、県立中学は、お受験を助長していますが、しかし、かような経済状況の下で、誰もが塾にいけるわけでもなければ、送り迎えなどできるわけもなく、機会に恵まれる子どもとそうでない子どもの差が、歴然としています。もちろん、誰かの足を引っ張ることはさらさらないのですが、少なくとも、頑張れば何とかなる、機会の平等が与えられる、そうした底上げを図っていかなくてはいけないということだと思います。あくまで義務教育の段階で、義務の主体である保護者は、懸命に頑張っているが、どうしようもない状況、あるいは、様々な事情で、同じ土俵に立ててすらいない子ども達を何とか応援しなくては、義務教育の段階で、人生に決定的な影響を与えてしまうことになります。勉強すれば、誰もが偉くなれるというのが、偉人伝ですが、勉強できる状況すら与えられなければ、負のスパイラルに陥ることになりますし、逆に、そうしたことに理解の無い者がリーダーになれば、こうした状況は、社会構造化されることになります。
守りイヌ・・・複数匹いたとは・・・。
トンボだらけ・・・
≪岡山県婦人協議会大会≫