『雨のち晴レルヤ』
午後からは、ある公民館の館長さんと。
生涯学習の拠点としての公民館のイメージとして、特に、ご高齢の方にとっての地域のカルチャースクールということがあるかもしれません。
もちろんそれも、重要な機能であるのは間違いありません。
しかし、この公民館では、地域の企業や警察、消防などにもご協力を頂いての小学生の職業体験に加えて、大学や文化施設などとと連携して、こども向けの大学講座を開講し、さらには、公民館のそうした活動について、ポイントのつく形で、中学生のボランティア活動まで、行われています。
おそらく市内の37の公民館で、これだけ、多くの地元の小中学生が、公民館活動に参加している例は、そうないと思います。
とりわけ、地域の小中学校、さらには、PTAとの連携が、これだけ円滑に行われている公民館は、全国でも、稀有かもしれません。
有識者会議の報告書に基づいて、社会教育団体に対する補助金の削減を打ち出したことについて、全面対決という形になりましたが、まさに、社会教育の最前線基地として、学校教育でも家庭教育でも行えない部分を社会教育の最前線の施設としての公民館が果たせば、ここまでのことができるのだと、感動しました。
しかし、学校、地域、公共機関、企業やNPOと社会教育で連携する、そのコーディネートの機能を公民館が、持つためには、人材の養成やノウハウの蓄積、なによりも、財政的な支援が、どうしても必要です。
一方で、例えば、土日や長い休みの期間に、地域や大学、ボランティアの方々の協力を頂いて、アフタースクールという形で、基礎学力を身につけることも同様の考え方です。
先生方は、もはや手一杯であるという大前提で、しかし、学校は好きだが、基礎学力が身についていないために、教室の中に入れない子ども達が、多くいます。
しかし、例えば、中学生でも、九九ができない、小数点や分数で躓いた、あるいは、漢字が書けない・・学校の勉強についていけない、塾にもいけない・・・そうした子ども達が、基礎学力を身につける機会を義務教育の義務の主体である保護者も、もはや確保できないかもしれません。
子ども達は、いわば権利を奪われたままです。
学校教育でも家庭教育でもなく、社会教育が動いて頂きたい場面は、確かにあります。それを地域の公民館が支援することができるかどうか・・・。
あるいは、傾聴ボランティアを養成して、施設や地域の高齢者の方をサポートする、そんな福祉の拠点になる動きも進めておられますが、それは、この秋のESDの会議にも、世界に誇るべき事業として、報告されるかもしれません。
さらには、防災拠点ということも、当然、考えられます。
地域のカルチャースクール以上の大きな働きがある公民館で、しかし・・・館長さんや職員さんが、非常勤で良いのかな・・?人を得れば、こんなに可能性があるのです。
生涯学習センターを老若男女が相集う、社会教育の拠点にと、申し上げてきましたが、その具体的なイメージ、いわば青い鳥が、こんなに近くにいました!!
必要なのは、成果が出た学校に100万円配りますよという、そういうレベルの話ではないのです。
ゆず=『雨のち晴レルヤ』 http://www.youtube.com/watch?v=9n3h2DAgeno