犯罪被害者支援フォーラム
『犯罪被害者支援フォーラム』拝聴後に、旭川を眺めます。民間団体と警察の方々のご努力で、全国的にも犯罪被害者支援先進県なのですが、殺人等被害者ご遺族の方の「悲しみとともに生きていかれる思い」を伺うと、なんで、こんなに悲しみや苦しみが、世の中にあるのか? なのに、なんで、こんなに秋の空は、高く、美しいのか? ちょっと分からなくなります。
市内で、一昨年、元同僚に娘さんを殺害された方の講演でした。この2月に、岡山地裁の裁判員裁判で、死刑の判決が確定して、初めての講演会でした。犯罪被害者のご遺族の方の講演を拝聴する機会は、何度かありましたが、全国にも報道された、身近に最近に起きた事件だけに、その中で、ご家族の方の思いを伺うと、胸が潰れそうでした。しかし、それは、ある日、突然、誰の身にも起きうることかもしれません。
娘さんの分まで生きて、あの世で、頑張ったねと、ハイタッチする・・・そうした約束を心の中で、されたんでしょう。でも、そう思われるまで、どれだけの涙を重ねてこられたのか、助けられなかったという悔いの気持ちで、ご自身を責めながら、これから、講演を続けていかれるんだろうか、と思うと、こちらも、苦しくて、犯人への怒りが込み上げてきます。被害者も、加害者も、生まない社会をつくらないといけませんし、また、被害者支援団体の方々も、たとえば、精神的に二次受傷もあり、その支援が、必要だと強く思いました。
馬場俊英 =『青空』 http://www.youtube.com/watch?v=xw1TI624uJo